劇団ぺりどっと

劇団ぺりどっと第7回公演

        それでも僕らはアンチノミー・フィリア

《あらすじ》

　時は2050年。日本は高齢化率が50％を超える、ハイパー高齢社会を迎えていた。
 

　高齢者達はより良い介護を求め、遺産と保険金の相続を餌に若者たちをこき使い、介護職以外就職先が無い若者達は、高齢者達のご機嫌を窺って生きるしか生きる術がなかった。
介護職に従事するシゲルも、職場では祖母アケミを、自宅では嫁マサコのご機嫌を窺いながら、毎晩カップラーメンを啜り生活していた。

「ちゃんとした晩御飯が食べたいな」と心でも啜り泣いていたある日の夜、突如目の前に〝時の精霊クロノス〝が現れ「やり直したいことは無いか？」と問われる。

シゲルは精霊の不思議な力を使い、人生のやり直しを決意する。
 

だがその代償は「死を望む者の人生」だった…。